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100日前広報を振り返る

2025年06月23日

PyCon JP 2025 座長 @nishimotz が個人として公開する日報です。

PyCon JP 2025 は9月26日・27日に広島国際会議場で開催されます。

6月18日午後1時解禁のプレスリリース

6月18日がPyCon JP 2025の100日前でした。この節目に合わせて、私たちはキーノートスピーカー2名の発表を含むプレスリリースを実施しました。午後1時解禁という設定で、メディアスポンサーや関連出版社、そして広島経済記者倶楽部への投げ込みを行いました。

キーノートスピーカーと100日チャレンジ

発表した2名のキーノートスピーカーは、FastAPIの作者Sebastián Ramírez氏と、「100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった」の著者である大塚あみ氏です。

大塚氏の著書のテーマにちなんで、「今日から100日チャレンジすれば、カンファレンスをゴールの日に迎えられる」というメッセージを込めたキャンペーンを展開しました。これは単なる告知ではなく、キーノート選定の理由を解説する記事として発信しました。

2週間の短期準備から生まれた成果

実はこのキャンペーンは、座長である私の突然の提案から始まり、実質的には2週間程度の準備期間で実現したものでした。短期間にも関わらず、広報チームが一体となってこの取り組みに参加してくれたことが、非常に良い経験となりました。

偶然重なった広島への注目

6月18日前後は、偶然にも広島が大きく注目されるタイミングでした。広島県の観光キャンペーン、著名アーティストの活動、天皇陛下の広島訪問など、様々な出来事が重なり、広島全体への関心が高まっていた時期でした。

課題と現実

残念ながら、プレスリリースのタイミングでは参加登録の受け付け開始が間に合いませんでした。ウェブサイトのローンチも間に合わない状況で、伝えられたのはCfP(Call for Proposals)とスポンサー募集のみでした。

現時点では大きな反響があったとは言えない状況ですが、興味深い動きも生まれています。大塚氏が広報を後押ししてくれたこと、そして主催メンバー自身による100日チャレンジが始まったことなど、内発的なエネルギーが生まれてきました。

継続的な盛り上げ戦略

6月から広島エリアを中心に紙のチラシの配布を開始しており、今回のプレスリリースと合わせて、話題作りのきっかけとなることを期待しています。また、広島にちなんだ招待講演なども準備を進めており、まだ発表はできませんが、盛り上げはこれからも続きます。

来年への継承ポイント

1. チームの一体感の重要性

短期間の準備でも、チーム全体が同じ方向を向いて取り組むことで、想像以上の成果を生み出すことができました。広報チームのメンバーが一丸となってキャンペーンに参加してくれたことが、大きな推進力となりました。

2. タイミングの妙

計画的に狙ったわけではありませんが、広島への注目が集まるタイミングと重なったことは幸運でした。しかし、これは「偶然」として片付けるのではなく、地域の動向に常にアンテナを張っておくことの重要性を示していると思います。

3. 段階的な情報発信の必要性

今回は参加登録やウェブサイトの準備が間に合わなかったことが課題でした。来年は、プレスリリースのタイミングに合わせて、受け皿となるシステムも同時に準備することが重要です。

4. 内発的モチベーションの醸成

最も重要なのは、主催メンバーが達成感やワクワク感を感じながら、ひとつひとつ前に進めることです。外向けの広報も大切ですが、まずは内部のエネルギーを高めることが、持続可能な盛り上げにつながります。

座長として学んだこと

100日前広報を通じて、イベント運営における「勢い」の重要性を改めて実感しました。完璧な準備が整うのを待つよりも、チーム全体のモチベーションが高まっているタイミングで、できることから始めることの価値を学びました。

また、地方開催だからこそできる地域密着型の広報戦略の可能性も見えてきました。東京とは違う広島ならではのアプローチを模索し続けることで、新しい価値を創造できると確信しています。

主催メンバー募集について

現在も主催メンバーを募集しています。特に広報チームでは、今回の経験を活かして、さらに効果的で楽しい広報戦略を一緒に考えていただける方をお待ちしています。

100日チャレンジではありませんが、一緒にPyCon JP 2025を盛り上げるチャレンジに参加してみませんか?

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