主催メンバー勉強会を構想する
PyCon JP 2025 座長 @nishimotz が個人として公開する日報の第3回です。
PyCon JP 2025 の主催メンバー募集を開始しました。
PyCon JP 2025 主催メンバー申し込みフォーム(Googleフォーム)
募集締切はまだ決めていませんが、早く参加していただけるほど、最初から自分たちの手で作ってきた、という実感を持っていただけるはずです。
初めての地方開催で、未経験の主催メンバーが増えることも想定して、カンファレンス運営の基本的な考え方を共有し、広島開催ならではのビジョンを共に描くために「主催メンバー勉強会」を企画しています。
勉強会はオンラインで開催します。内容は、主催メンバーと共有しておきたい基本事項の説明と、グループディスカッションを通じた参加者の皆様との対話という2部構成を計画しています。
第1部:基礎知識の共有
カンファレンス運営の土台となる以下の項目について説明します。
- 安全で快適な環境づくり:行動規範、差別・ハラスメント防止
- テクニカルライティング:正確な情報発信、多言語対応
- 情報とコンプライアンス:セキュリティ、プライバシー、会計倫理、技術者倫理
- チーム活動の原則:HRT、2-6-2の法則
- これからの活動:スケジュールと予算の考え方
時間に限りがあるため、私の考え方をお伝えすることを目的とします。
この「座長の日報」でも、これらのテーマについて書こうと思っています。
第2部:グループディスカッション
「PyCon JP 2025を構想する」をテーマに、少人数のグループに分かれて対話を行います。
オンラインホワイトボードツールを使ってもいいかなと思っています。
「プログラム」「広報」「会場」のような実務でグループを分けることをあまり早急にやりたくない気持ちがあります。
例えば、以下のようなグループに分かれて話し合ってみるのはどうでしょうか。
ステークホルダーの視点
「初めての方」「海外からの参加者」「学生」「子育て中の方」など、異なるステークホルダーの視点から理想的な体験を考えます。実務において、これらの視点を意識したコミュニケーションができると嬉しいです。
長期的な視点
「2030年のPython」「次世代の学び方」「新しいコミュニティのかたち」など、より長期的な視点からカンファレンスの可能性を探ります。
主催メンバーの視点
主催メンバー自身の経験や関心からカンファレンスのあり方を考えることも重要です。例えば「技術コミュニティとの関わり」「仕事とボランティア活動の両立」「キャリアにおける学びと成長」といった観点から、PyCon JP 2025で実現したいことを議論します。
また、地域のコミュニティとの関係づくりや、遠隔でのチーム運営についても考えたいです。
主催メンバー勉強会の日程
事前に開催日を決めるのではなく、主催メンバーとして Slack に参加してくださった方々と日程を調整し、随時行います。複数回の参加はOKですが、必ず1回は参加していただきたいです。
言語サポートの検討
PyCon JP 2025の主催メンバー勉強会では、日本語と英語のバイリンガルな環境づくりに向けて、実現可能な取り組みから始めていきたいと考えています。現時点で以下の2つの施策を検討しています。
まず、私は資料を日本語と英語の両言語で用意するつもりです。
次に、オンラインでのコミュニケーションを支援する機械翻訳ツールの活用を試行します。ただし、機械翻訳の精度には限界があることを認識しています。
これらの取り組みを通じて得られる経験を、カンファレンス本番での言語サポートの改善にも活かしていきたいと考えています。
Planning Study Sessions for PyCon JP 2025
This article outlines our approach to the staff onboarding study sessions, which will be conducted as new members join our organization team for PyCon JP 2025 in Hiroshima. Each session combines essential knowledge sharing with collaborative discussions, creating a foundation for effective conference planning and team cohesion.
The study sessions consist of two main components. The first part focuses on core principles and responsibilities, covering safety and inclusivity guidelines, technical writing standards, information security protocols, team collaboration principles, and fundamental approaches to conference organization. The second part transitions into a workshop format where participants collaborate to shape their vision for the conference.
Exploring Language Support
For the PyCon JP 2025 organizing member study session, we are planning to implement bilingual support starting with feasible measures. Currently, we are considering two main initiatives.
First, we will prepare all basic training materials in both Japanese and English.
Second, we will experiment with machine translation tools to support online communication. While acknowledging the limitations of machine translation accuracy, we aim to position these tools as supplementary support for communication.
We hope to apply the insights gained through these initiatives to improve language support for the main conference as well.