プログラムチームの4月から5月のタスク
English version is available here
PyCon JP 2025 座長 @nishimotz が個人として公開する日報です。
PyCon JP 2025 は9月26日・27日に広島国際会議場で開催されます。
まだ主催メンバーを募集しています。主催メンバー申し込みフォームからご応募ください。
PyCon JP 2025 の開催まで約6ヶ月となりました。プログラムチームにはリーダーが決まり、今後はリーダーを中心に活動が進められます。この記事は、4月から5月にかけてプログラムチームが取り組むタスクについて、みんなの認識合わせのためのたたき台として共有するものです。
座長の想い
PyCon JP 2025 は、東京中心だった Python コミュニティの広がりを象徴する重要な一歩です。
教育分野などで Python が広まっている現状を反映し、地方での Python の活用事例の紹介を歓迎し、多様なバックグラウンドを持つ Python ユーザーが一堂に会する場を目指します。
以下は具体的な目標です。
- これまで PyCon JP に参加していた人が、これからも参加したい、貢献したい、と思える
- 技術カンファレンスでの登壇チャンスのひとつとして、PyCon JP をより多くの人に選んでもらえる
- 初めて参加する人にも楽しんでもらえる内容が集まり「初めての人が安心して楽しめる PyCon JP」となる
プログラムチーム本体のタスク
キーノートスピーカー
キーノートスピーカーに関する作業は3月から進めています。
- キーノートスピーカーの確定と告知準備
- 確定したスピーカーの情報(プロフィール、講演概要など)を収集
- キーノートスピーカーの決定を告知するための準備
- 広報チームと連携し、ウェブサイトやSNSでの告知内容を検討
- 告知は6月(チケット販売の時期)に行う
トーク募集(CFP)
- 4月: CFPの開始
- 4月第1週を目標にCFPを開始(ただし、開始時期よりも必要な準備を整えることを優先)
- 応募者に伝えるべきことをきちんと整理し、PyCon JP 2025のコンセプトや理想が応募者にきちんと伝わるように準備
- 多様なPythonの活用事例や視点が集まることを意識した募集要項の作成
- 応募プラットフォーム(Pretalxなど)の設定と応募フォームの作成
- 広報チームと連携したCFP告知の実施
- 5月: CFPの締切と審査
- 5月第2週を目標にCFPを締切
- 応募状況の集計と分析、必要に応じた締切延長の検討
- レビュアーの選定と依頼、審査基準の最終確認
- レビュープロセスの実施と採択候補の選定
- 6月: 採択通知とプログラム詳細の確定
- 採択通知の実施
- プログラム詳細の確定
- この時期にウェブサイトのローンチ、チケット販売の開始となる
以下は2024年の審査基準でした。
- 関連性:Pythonコミュニティに関連する内容か
- 明確性:トークの内容が明確に書かれているか
- 専門性:内容が自身の経験や専門的な知識に基づいているか
- 実用性:面白い内容あるいは役に立つ内容か
- 多様性:様々な視点や経験が反映されているか
座長は「発表テーマに厳密なルールはありません。Pythonistaにとって面白い内容だと思えば応募してください」というブログでの説明に共感しました。 自由で多彩なトークが集まることを期待しています。
学術会議の査読とは異なり、目的がコミュニティの発展にあるということを、応募者に伝えていく必要があります。
以下は具体的に挙げてもよいと思っている募集テーマ案です:
- 科学技術計算・データ分析
- Web開発・クラウド
- 機械学習・AI
- システム運用・DevOps
- 教育・コミュニティ
- 地域特有の課題解決
「厳密なルールはない」と言ってしまうと、審査の透明性、公平性を重視していないように誤解されるかも知れないので、注意していく必要があります。
招待講演
招待講演は並行トラックの時間帯のひとつとして行います。招待講演の実施は必須ではありません。
座長としては、主催メンバーから広く意見を聞いて判断したいです。
- 4月: 招待講演の検討と依頼
- キーノートスピーカーの確定後、必要に応じて招待講演の検討
- 招待講演の候補者リストの作成と優先順位付け
- 招待講演の依頼状の作成と送付
- 5月: 招待講演の確定
- 招待講演の依頼に対する返答を確認し、講演者と内容を確定
- 招待講演者の情報(プロフィール、講演概要など)の収集
- 招待講演の告知準備
チーム間連携が必要なタスク
プログラムチーム本体は以下のタスクについて他チームと連携します(チームが立ち上がっていない場合は座長チームがサポートします):
- 会場チームとの連携
- セッションの会場要件の共有
- 広報チームとの連携
- CFPの宣伝と告知
- キーノートスピーカーや招待講演者の告知
- 参加者管理チームとの連携
- 遠方支援を行うことを告知し、CFP を出してもらいやすくする
- 座長チームとの連携
- 予算と会計に関する調整
- 全体スケジュールの調整
6月以降に検討すべきこと
6月以降に検討すべきことをあらかじめ挙げておきます。
- ポスターセッション
- ライトニングトーク
- オープンスペース
- 開発スプリント
チュートリアルサブグループのタスク
チュートリアルサブグループは、プログラムチームの一部として以下のタスクに取り組みます。
チュートリアルの計画と実施
幅広いレベルの参加者に参加してもらえるために、チュートリアルは実施したいと考えています。ですが、必須ではありません。
カンファレンス本体に加えてチュートリアルのチケットを購入していただくことを想定しており、ニーズがあるテーマを選ぶことが重要と思います。
- 4月: チュートリアルの計画
- チュートリアルの方針やテーマの検討
- 複数トラックを想定したチュートリアルの設計
- 講師候補の選定と依頼
- チュートリアルの内容と形式の検討
- 5月: チュートリアルの確定
- チュートリアル講師との最終調整
- チュートリアルの内容と形式の確定
- チュートリアルの告知準備
チーム間連携が必要なタスク
- 広報チームとの連携
- チュートリアルの告知
- 参加者管理チームとの連携
- チュートリアルチケットの価格設定
- 会場チームとの連携
- チュートリアルの日程や会場について調整
- 座長チームとの連携
- 業務委託(外部の事業者への依頼)の検討
- 予算と会計に関する調整
更新履歴
- 2025-03-29: 初版公開