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海外の主催メンバーへの心からの歓迎 - 一緒にPyCon JP 2025を作りましょう!

2025年05月18日

English version is available here

PyCon JP 2025 座長 @nishimotz が個人として公開する日報です。

今日、私はピッツバーグで開催されているPyCon US 2025の会場で、PyCon JP 2025の主催メンバーの一人と初めて顔を合わせ、言葉を交わし、そして握手を交わしました。Slackで面会の提案をいただけたことに、心から感謝しています。

この素晴らしい瞬間を経験して改めて感じたのは、多くの主催メンバーの皆さんとは、9月末に広島でお会いできるその日まで、このように直接お話しする機会がないことへの心苦しさです。しかし、私たちはオンラインで繋がっており、この距離や言葉の壁を少しでも乗り越え、より深く理解し合いたいと強く願っています。

その想いから、今日は特に海外にお住まいの、あるいは英語を母語とされる主催メンバーの皆さんに向けて、このメッセージをお届けします。

海外の主催メンバーへの心からの歓迎

まず、すでにPyCon JP 2025の主催チームに参加してくださっているすべての方々に心から感謝申し上げます。皆さんの熱意と献身は本当に素晴らしいです!

今日は特に、英語を話すメンバーや海外にお住まいの方々に向けて、特別な歓迎のメッセージをお伝えしたいと思います。皆さんの参加は、私たちのコミュニティに貴重な視点をもたらし、PyCon JP 2025を真の国際的なイベントにするのに役立ちます。

なぜ今このメッセージを?

PyCon JP 2025の強みは、主催チームの多様性にあると強く信じています。私たちのスローガン「Pieces of Python, Coming Together」はこの核心的な信念を反映しています。一人ひとりがパズルを完成させるためのユニークなピースをもたらすということです。

言語の壁や旅費のサポートについて質問をいただくことがあります。これらの懸念に直接対応し、皆さんがどこに住んでいるか、どの言語を母語としているかに関わらず、皆さんの貢献がどれほど価値あるものかを強調したいと思います。

そして、正直にお伝えすると、私たち主催メンバーはいくつかの課題にも直面しています。特に、私たちが大切にしている『英語での適切な情報発信』については、準備が本格化し、メンバーが多忙になるにつれて、なかなか手が回らず、情報提供が遅れてしまったり、タイムリーでなくなってしまったりする場面も出てきています。PyCon JP 2025の魅力を、国内だけでなく海外の皆さんにもしっかりと、そして迅速に伝えていくためには、今こそ、皆さんの力が必要です。 この記事を読んでくださっている、英語が得意な方、情報発信に興味がある方、そして何よりもPyCon JP 2025を一緒に盛り上げたいと思ってくださる皆さんに、ぜひ助けを求めたいのです。

さらに、PyCon JP 2025が真に多様な方々にとって心地よい場所となることを目指しています。しかし、私たちの知識や経験だけでは、気づかないうちに偏った視点や配慮に欠ける表現が含まれてしまうかもしれません。そこで、英語の正確さはもちろんのこと、私たちが発信する情報や企画内容が、さまざまな文化的背景や技術的背景を持つ方々にとって、本当にインクルーシブなものになっているかどうか、皆さんの多様な視点からチェックしていただくことにも、ぜひ力を貸していただきたいのです。

そしてもう一つ、大きなテーマとして、タイムゾーンや言語の壁を越えて、私たち主催メンバーがもっとスムーズに、もっと楽しく共同作業できるような工夫を、皆さんと一緒に見つけていきたい と考えています。

コミュニケーションサポートへの取り組み

全員が十分に参加できるよう、具体的な対策を講じています:

以前開催した英語話者向けのオンラインミーティングでは、翻訳ツールも活用することで、とてもスムーズに意見交換ができました。もし、現在の全体ミーティング(ハイブリッド形式)の進め方では、時間的な制約があったり、なかなか発言の機会を見つけにくいと感じる方がいらっしゃいましたら、どうぞ遠慮なく座長までお知らせください。皆さんのご希望があれば、英語話者の皆さんを対象としたオンラインミーティングを積極的に開催したいと考えています。 これは、座長の英語力に配慮してほしいということではなく、皆さんがより主体的に、そして快適にPyCon JP 2025の準備に参加していただくための大切な機会だと考えているからです。

主催メンバーとしての活動を始めるにあたっての心構えやルールについては、主催メンバー研修会資料もぜひご覧ください。

多様な貢献の形

言語能力に関わらず、あなたのスキルや興味に基づいてPyCon JP 2025に貢献する方法はたくさんあります:

特に、英語でのブログ記事の翻訳、SNS投稿(日本語からの翻訳や新規作成、内容のレビューなど)、海外コミュニティへの情報発信といった場面で、皆さんのスキルを貸していただけると、本当に助かります!

私たちの発信する情報(ブログ、SNS、ウェブサイトなど)や、企画しているイベントの内容について、『これは自分の国の文化から見るとちょっと違和感があるかも』『この技術的な表現は、こういう背景の人には伝わりにくいかもしれない』といった、皆さんの率直なフィードバックを心から歓迎します。

また、『こんなツールを使ったら、時差があっても情報共有しやすいよ!』『こういう風にミーティングを運営したら、もっといろんな人が発言しやすくなるんじゃない?』といった、より良い共同作業のための具体的なアイデアやツールの提案、運用の工夫などを一緒に考え、試してくれる仲間を熱望しています。

チーム活動における英語コミュニケーションの推進

チーム活動における英語コミュニケーションの積極的な活用をお願いします:PyCon JP 2025を真に国際的なイベントにしていくために、各チームの活動においても、英語でのコミュニケーションを積極的に行うことを推奨します。これは、英語を母語とするメンバーがスムーズに活動に参加するための権利であると同時に、多様な視点を取り入れ、より良いイベントを共に創り上げていくための、私たち主催メンバー全員の取り組み(義務)であると考えています。翻訳ツールなども活用しながら、お互いにサポートし合っていきましょう。

旅費と参加費について

4月の募集記事でも触れたように、私たちは旅費サポートプログラムの拡大に取り組んでいます。具体的な詳細はまだ最終決定中ですが、一つの重要なメッセージを強調したいと思います:

経済的なサポートが利用可能かどうかに関わらず、あなたは私たちのチームにとってかけがえのない貴重な存在です。

特に海外から来られる方にとって、旅費が懸念事項になることは理解しています。旅費サポートに関する詳細情報は、決定次第すぐにお知らせします。

この取り組みがPyCon JPにとって意味すること

主催メンバーへのサポートを強化することで、より良いチームを構築するだけでなく、国際的な講演者や参加者にとってより包括的なカンファレンス体験のための基盤も築いています。

今私たちが開発するコミュニケーションツールと実践は、カンファレンス自体でも、すべての人にとってより歓迎される環境を作るのに役立ちます。

最後に

質問や懸念事項がある場合、あるいは単にどのように貢献できるかについて話し合いたい場合は、遠慮なく直接ご連絡ください。

私たちはまだ主催メンバーを募集しています!チームへの参加に興味を持ちそうな方をご存知でしたら、ぜひ主催メンバー申し込みフォームを共有してください。

PyCon JP 2025 は9月26日から28日まで広島国際会議場で開催されます。28日は開発スプリントを予定しています。主催メンバーの活動は、前日の9月25日の準備から始まります。

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